改めて読んでみようー福沢諭吉 学問のすすめ 初編第1段落|相模原、町田の大学 受験学習塾・予備校 MARCH以上・早慶首都大志望なら

お電話でのお問い合わせは「フリーダイヤル 0120-763-035」

無料受験相談

最新情報

改めて読んでみようー福沢諭吉 学問のすすめ 初編第1段落

福沢諭吉  学問のすすめ 初編 第1段落

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言われる。そうであるならば、天から人が生ずる以上、万人が万人みんな同じ身分のはずで、生まれながらにして貴い賤しい(身分が高い低い)といった差別はないはずである。また、人は、万物の霊長たる人間の身と心の働きをもって、天地の間にある万物を活用して衣食住の必要を満たし、人々がお互いに妨げをしないで、各々安心してこの世を自由自在に渡ることができるはずである。

しかし、今、広くこの人間社会を見渡してみると、かしこい人もいれば、おろかな人もいるし、貧しい人もいれば、お金もちもいるし、生まれながらにして身分の高い人(貴い人)もいれば、人に使われる下人という人もいる。このように同じはずの人の間に雲泥の差があるように思われるのはどうしてだろうか。だが、このことは実はとても簡単なことである。昔の教えに、人が学ばなければ智は無いし、智が無いということは愚かということだ、とある。ならば、賢人と愚人との違いは、学ぶのか学ばないのかという理由で生まれてくるのである。

また、世の中には、難しい仕事もあれば、簡単な仕事もある。その難しい方の仕事をする人を身分のある人と名付け、簡単な方の仕事をする人を身分の軽い人と言う。心を使って心配をするような仕事は難しいし、手足を使うような作業は簡単である。この故に、医者、学者、政府の役人、大きな商売をする人、多くの小作人をもつ大農家などは、身分も重く貴い人というべきである。

そして、身分が重くて貴ければ、その人の家は自ずから金持ちとなり、一般庶民からすると遠く及ばない存在のように思える。しかし、その根本を考えるならば、ただ単に学問の力があるかないかという理由だけでそういった違いが生まれているのであって、このことは天が定めた絶対の約束ごとではない。

例えば、天は富貴をその人に直接与えるのでなくて、その人の働きの方に与えるということわざがある。ならば、前にも述べたように、人には生まれながらにして貴賤富貴といった身分の違いがあるわけではない。ただ、学問に励んで物事を良く知る人は貴人となり金持ちとなり、学問の無い人は貧乏となり使われるだけの人になるのである。

お電話でのお問い合わせは「フリーダイヤル 0120-763-035」

無料受験相談

友だち追加
ご質問・お問い合わせは
LINEからも受け付けております。

24時間WEB予約

動画で紹介

  • 教室案内

  • 授業風景

無料相談・体験授業 受付中

英数セミナー 〒252-0232 神奈川県相模原市中央区矢部3-4-3 リバシティービル2F TEL:042-776-3013 FAX:042-755-3957

教科別指導方針

  • 英語
  • 古文・現代文・小論文
  • 数学
  • 理科・社会
  • JSロジカル英語 英語講師庄司淳一による難関大学突破を目指した英語講座
  • ブロードバンド予備校 予習不要の画期的な学習システム
  • 塾講師募集